【ポエム】夢の恋人 幻の恋人

会社で大失敗をやらかしてしまった
今日は昔付き合っていた彼女が別れた後に亡くなった日だ
とぼとぼと帰路についていると
大音響の蝉の合唱が 聞こえてきた
蝉の声と 暑さで汗も噴き出る
石コロ蹴って 心を冷ましてみたけれど
所詮は焼け石に水
蹴った石は電柱で跳ね返って来て
僕の脛に当たった
「ツイていないな」 脛をさすっていると
いつの間にか 若い女性が目の前にいて
「大丈夫ですか?」
嘘か真か 目の前にいた女性は
昔々の彼女とそっくり
今も独り者の僕だけど
できれば昔に戻って タイムスリップして
あの頃の貴方に謝りたい
「だ、大丈夫ですよ それより貴方のお名前は?」
女性はニコッとお辞儀した
そして空を飛び 少しずつ姿が消えていった
僕はこの暑さと蝉の声に包まれて
幻覚…いや 幻でも見たのだろうか
あの頃のことを 謝りたかった
幽霊でも幻でもいいから
もう一度会いたい
君は夢の恋人 そして幻の恋人
自宅に戻り
僕はウイスキーのグラスを傾けた
やがて眠りにつき
夢で彼女と再会した

■生涯3つ目のポエムです。
お読みくださり、ありがとうございました。
・このポエムは、こちらのポエムの続編となっております。
【ポエム】朧月夜
★文鳥のナッツさん&スノさんのブログランキングの応援バナークリックをぽちっと、心からお願い致します;;
(ctrlキーを押しながらクリックしますと、タブで開けます。ランキングページが開ききると、ポイントが入ります)
にほんブログ村
★画像は全て写真ACからお借りしたものです。
- 関連記事
-
- 【ポエム】君はきっと天使 (2022/09/24)
- 【ポエム】文鳥たちの帽子 (2022/09/19)
- 【ポエム】夢の恋人 幻の恋人 (2022/09/17)
- 【ポエム】朧月夜 (2022/09/10)
- 【ポエム】逃げてしまった手乗りの文鳥 (2022/08/08)